USBのコネクタの種類や規格の種類が複雑なため、整理してみた。規格によっては、充電ができなかったり、データ転送速度が遅かったり、認識すらしてくれないこともある。目的に合った規格を選択する必要がある。
個人的な史観が入っているため、ざっくりと理解してほしい。
USBの概要
USB(ユーエスビー)は、ユニバーサル・シリアル・バス(Universal Serial Bus)の略称。
USBは、電力供給とデータ転送ができる規格である。
コネクタに接続すると電流が流れることで接続された相互の機器が認識し、データ転送を始めるといった動きとなる。
128台までの機器まで分岐して接続ができる。しかし、データ転送量や電力の限界があるため、、最近の環境で快適に使うためには数台が限界と思われる。
USBのコネクタ(差込口)の種類
USBのコネクタには、下記の形がある。
コネクタの種類 | 主な機器 |
---|---|
USB2.0/3.0/3.1 Type-A | パソコン(デスクトップ、ノート)、USB充電アダプタ、Webカメラ |
USB2.0/3.0 Type-B | プリンタ |
USB3.1 Type-C | ノートパソコン、USB充電アダプタ、スマホ、最近のカメラなどの最近の小型の機器 |
mini USB Type-A | |
mini USB2.0 Type-B | カメラ |
Micro USB Type-A | |
Micro USB2.0/3.0 Type-B | カメラ、スマホ、ガラホ |
※iPhoneなどのApple製品にはLightning(ライトニング)コネクタが多い。USBと機能的には同類だが、USBとは異なるため除外。
USBの規格の種類
USBの規格の種類で、1つのコネクタに対して複数の規格に対応していることが多い。
コネクタの規格とケーブルの規格が合わなければ認識しないこともあるため、目的に合った規格の商品を選択する必要がある。
バージョン | 概要 | データ転送速度 | 最大消費電力 |
---|---|---|---|
USB1.0 | 1996年に制定された規格 | 12Mbps | |
USB1.1 | 1998年に制定された規格 | 12Mbps | |
USB2.0 | 2000年に制定された規格 | 480Mbps | |
USB3.0 | 5Gbps | ||
USB3.1Gen1 | 5Gbps | ||
USB3.1Gen2 | 10Gbps | ||
USB3.2Gen1x1 | 旧名称:USB 3.1 Gen 1 or USB 3.0 | 10Gbps | |
USB3.2Gen1x2 | 10Gbps | ||
USB3.2Gen2x1 | 旧名称:USB3.1.Gen2 | 10Gbps | |
USB3.2Gen2x2 | 20Gbps | ||
Thunderbolt1 | Mini DisplayPort (MDP)と同じコネクタを使用 | 10Gbps | 10W(5V 2A) |
Thunderbolt2 | Mini DisplayPort (MDP)と同じコネクタを使用 | 20Gbps | 10W(5V 2A) |
Thunderbolt3 | USB-Cコネクタを使用 | 40Gbps | 100W |
Thunderbolt4 | |||
USB PD (PowerDelivery) | 100W(20V/5A) | ||
USB4 | Thunderbolt 3との互換性 USB-Cコネクタのみを使用。 | 40Gbps |
USB PD(PowerDelivery)
USB PDは電源供給の規格である。
USBは、電圧は5Vで、電流(A)の大小で、電力(W)が異なっている。
USB PDは、電圧が可変(5V/9V/15V/20V)となっており、電流は最大5Aで、最大100W(20V/5A)が出力できるようになっている。
Quick Charge(QC=クイックチャージ)「QC4/4+」の場合、最大で27Wの出力
だから、USB PDは、モバイルノートPC(最近は65W前後が多い)の充電に最適。
USB 3.1 Gen 1対USB 3.1 Gen 2
データ転送速度の違いのようである。