Excelでよく使う関数をまとめてざっくりと紹介する。似たような関数もあるため、比較しながら必要な関数をピックアップして覚えると良いだろう。
数値の集計
複数のセルの数値の集計を行なう場合に使う関数
切り上げ、切り捨て、四捨五入
数値の小数点以下などの端数の処理を行なう関数。
INT | 書式:Int(数値) 小数点の切り捨て |
ROUND | 書式:ROUND(数値, 桁数) 指定した桁で四捨五入(0から+-方向に四捨五入) |
ROUNDDOWN | 書式:ROUNDDOWN(数値, 桁数) 指定した桁で切り捨て(0から+-方向に切り捨て) |
ROUNDUP | 書式:ROUNDUP(数値, 桁数) 指定した桁で切り上げ(0から+-方向に切り上げ) |
FLOOR.MATH | 書式:FLOOR.MATH(数値, 基準値, モード) 小数点以下切り捨て(-から+方向に切り捨て) |
CEILING.MATH | 書式:CEILING.MATH (数値, [基準値], [モード]) 小数点以下切り上げ(-から+方向に切り上げ) |
TRUNC | 書式:TRUNC(数値, [桁数]) 指定した桁で切り捨て(文字列的に切り取りたい) |
他のセルの値を参照
他のセルの値を参照するための関数
VLOOKUP | 書式:VLOOKUP(検索値, 範囲, 列番号, [検索の型]) 表内の値を検索する。 「範囲」で指定した列で、「検索値」がある場合、その行の「列番号」列の値を取得する。 |
XLOOKUP | 書式:XLOOKUP(検索値, 検索範囲, 戻り配列, [見つからない場合], [一致モード], [検索モード]) VLOOKUPの改良版で、列番号ではなく、指定の列(範囲)を指定できる。値がない場合の値が指定できるようになっている。 |
HLOOKUP | 書式:HLOOKUP(検索値, 範囲, 行番号, [検索の型]) VLOOKUPの横バージョン。 |
INDIRECT | 書式:INDIRECT(参照文字列, [参照形式]) 他のセルを参照する場合に相対位置を指定して参照する。2つ左隣りなどの指定により、列が増えても値を変更しなくても良いようにすることができる。 Excel 相対位置を参照する~INDIRECTのすすめ~ |
ROW | 書式:ROW([範囲]) =ROW() で行番号を取得できる。表の番号付けなどで行番号を自動で付けることができる。 |
COLUMN | 書式:COLUMN([範囲]) =COLUMN()で列番号を取得できる。表の番号付けなどで列番号を自動で付けることができる。 |
日付の取得
日付や日付の一部を取得する関数
時間の取得
時間や時間の一部を取得する関数
件数の取得
件数を取得するための関数。一覧で全体の件数や、条件に一致した件数を取得するときに使用できる。
文字列の置換
文字列を置換するときの関数。
SUBSTITUTE | 書式:SUBSTITUTE(文字列, 検索文字列, 置換文字列, [置換対象]) 「文字列」内の「検索文字列」を「置換文字列」に置換する。 あいうえお → あいあいお と変えたい場合 SUBSTITUTE(“あいうえお”,”うえ”,”あい”) |
REPLACE | 書式:REPLACE(文字列, 開始位置, 文字数, 置換文字列) 「文字列」を「開始位置」から「文字数」分を、「置換文字列」に置換する。 |
TRIM | 書式:TRIM(文字列) 「文字列」の最初と最後のスペースを削除する。 |
文字列の編集
文字列を編集するときの関数
LEFT | 書式:LEFT(文字列, [文字数]) 「文字列」の初めから「文字数」分の文字列を取得する |
RIGHT | 書式:RIGHT(文字列,[文字数]) 「文字列」の最後から「文字数」分の文字列を取得する |
MID | 書式:MID(文字列, 開始位置, 文字数) 「文字列」の「開始位置」から「文字数」分を取得する |
REPT | 書式:REPT(文字列, 繰り返し回数) 「文字列」を「繰り返し回数」分繰り返した文字列を取得する |
TEXT | 書式:TEXT(値, 書式) 「値」を「書式」に合わせた文字列を取得する |
UPPER | 書式:UPPER(文字列) 「文字列」を大文字に変換する |
LOWER | LOWER(文字列) 「文字列」に含まれる英大文字をすべて小文字に変換 |
文字列の検索
文字列の検索を行なう場合の関数
条件
条件分岐して、値の内容を変更したい場合の関数。
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