コマンドプロンプトで実行ファイルの戻り値を取得する方法について紹介する。
システムの運用をしていると、時々バッチファイルを使った実行を行うことがある。例えば、自分で作ったプログラムの確認をしたり、レジストリを登録するなど。
コマンドプロンプトで実行ファイルの戻り値を取得する方法
実行した結果が、正常だったのか異常だったのかを把握するには、ERRORLEVELを取得することで把握できる。
正常:0、異常:1以上という考え方が一般的。
異常は、プログラム中でどこで異常があったかを分類することができるため、1だったら最初の処理で異常、2だったらメイン処理中に異常、3だったら終了処理中に異常など、意味を持たせることもできる。
実行ファイルの戻り値を取得するには、実行ファイルを実行した後に、以下のコマンドを実行する。
echo %ERRORLEVEL%
バッチファイルで戻り値を確認する
以下のコマンドをバッチファイル(ファイルの拡張子を「.bat」)として保存すれば、 ダブルクリックで実行して戻り値が確認できる。
@echo off
pushd [実行ファイルのディレクトリ]
[実行ファイル名]
echo 戻り値:%ERRORLEVEL%
popd
pause
サンプルコマンドについて解説する。
@echo off | コマンドを表示しないようにする |
pushd | フォルダを移動する。 CDでも良いが、ネットワーク内のフォルダに移動することがあればこちらの方が使いやすい。 |
echo | 戻り値をコマンドプロンプトの画面に表 |
popd | pushd実行前のフォルダに戻る。pushdとセットで使用する方が良い |
pause | バッチファイルを実行したときはすぐ閉じてしまうため、 このコマンドで一時停止させ、戻り値を目視で確認できるようにする |